あの面白い紹介動画で有名になった小林市の市議会議員が”本気ふるさと”目指す~ふるさと納税の未来を先取り、「ふるさと選挙制度」の中身とは?

あのYou Tube動画で有名になった宮崎県小林市の市議会議員が国家戦略特区へ画期的な提案を行ないました!!

【宮崎県小林市 移住促進PRムービー “ンダモシタン小林”】

 

■ 提案内容は・・・?

今回の提案内容の中身を端的に言えば「ふるさと納税をすれば、選挙権がもらえる」という非常に革新的かつ野心的なもの。もし実現したら、”ふるさと“おみやげ”納税”に一石を投じることになるだろうと思われます。

そこで、国家戦略特区ワーキンググループによるヒアリングにて提案を行ってきた直後の福本誠作氏(小林市市議会議員)に当編集部記者がインタビューに行ってきましたので、その内容を書き起こし並びに動画でご紹介します。

(※なお、当日国家戦略特区ワーキング・グループのヒアリングにて使用された提案内容がまとめられた資料はこちらからダウンロード出来ます。ふるさと選挙資料 )

 

20150928 提案直後の福本誠作(小林市市議会議員)へインタビュー

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(以下、インタビュー内容書き起こし)

<記者>
国家戦略特区(内閣府)へ「ふるさと選挙」制度を提案されたということですがどのような制度でしょうか?

<福本議員>
現在どこでもやっているふるさと納税ですが各地域の産物を返礼品として返しています。これがどこも豪華合戦になっている状況です。これにかわるものとして「選挙権」を与えられないかということで提案をしてまいりました。

<記者>
選挙権だけでしょうか?被選挙権は今後お考えになる余地があるのでしょうか?

<福本議員>
私は実際に市議会議員をやっております。田舎の場合はどうしても(議員は)地元にいなければならないというのがあります。今回(の提案)は被選挙権は外していますが今後の議会の改革を考えた場合は被選挙権も考えてゆかなくてはならないと思います。

<記者>
youtubeで小林市の動画が大変人気になって現在非常に注目されていますが。

<福本議員>
おかげさまで140万PV以上視聴していただき小林市という名前が売れ始めました。この機会を逃すことなく、次の手でふるさと選挙という提案を活かしてゆけると思います。

 

(動画はこちら)

 

(地方議会ニュース編集部)

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土日夜間議会サロン(特別公開セッション)

過日(8月21日)に開催された「土日夜間議会サロン(特別公開セッション)http://www.donichiyakan.jp/」の様子を動画ならびに書き起こし記事でご紹介致します。

 

土日夜間議会サロン(特別公開セッション)

【パネリスト】
政策工房     原 英史氏
慶応大学教授   岸 博幸氏
朝霞青年会議所  上田昭憲氏

 

★当日の配布資料はこちらからダウンロードできます。

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下記、動画書き起こし

■土日夜間議会改革について

<原英史氏>

「地方議会を変える国民会議」を2月に立ち上げました。岸さん、堺屋さん、学者の方、経営者の方に参加いただき活動を始めました。

「土日夜間議会とはなにか?」、これは普通の人が議会に入ったらよいではないかということです。

国会議員でも地方議員でも多くの場合なにか特殊な人が議員になっているのではないか、自分たちとは違う世界の人たちではないかと思われがちですが、自分たちのことなのだから普通の人が議会にはいれば、自分たちのことは自分たちで決めればよいではないかということです。

日本全国の議会がどうなっているのか少しお話をして見たいと思います。地方議会は3万5千人、2700億円程度の結構大きな産業規模です。

報酬や政務活動費など全部合わせると都道府県議会議員だと2026万円、特別区だと833万円といった数字になります。平均会期日数は県議会、市議会は90日前後、国会の場合だと通常国会だけで150日です。

地方議会が機能してるか?だと首長の条例案を提出した場合、まったく修正しない議会は日本全国だと50%、議員提案の条例案を全く行っていない議会は90%です。

ここで地方議会の会期ですが90日は平日の昼間に開催されていますがこれだと普通の人が議員になれないわけです。これを土日夜間に議会を開催するようにして普通の人たちも議会に参加出来るようにしようということです。この議論を日本でやろうとすると「なにかおかしな話」となりますが海外だと当たり前の制度です。日本だけできないわけはない、というのが我々の議論です。

<岸博幸氏>

金曜日の19:30にこんな辛気臭い集会に参加いただきありがとうございます。

本日はテレビのバラエティーのような話ではなくまじめな話をしようと思います。

土日夜間に議会を開催するのは手段に過ぎないわけですが、地方議会の議員さんは頑張っている方もたくさんいらっしゃいます。ただし現実は数はそんなに多くない、若い地方議員は数として非常に少ない、結果地方議会の中ではマイノリティーになっていてそういった若い世代の意見を地方議会には反映させられていません。これが残念ながら現実としてあります。10年後、20年後、30年後、人が住みたい、ここで頑張りたい、地元にプライドを持って仕事をしたい、といった地域を作ることは一度真剣に考えなければならないことだと思います。

 

【ご案内】

土日夜間議会サロン(無料公開セミナー)が9月30日に豊島区民センター(@池袋)にて開催されます。申し込み方法など詳細はこちら。http://www.donichiyakan.jp/

 

新「3本の矢」 地方への影響は?!(地方議会ニュース解説委員 山本洋一)

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安晋三首相は24日、自民党総裁の3選決定を受け、記者会見を開いた。今後は経済政策に注力する姿勢を強調、「新3本の矢」を放ち、GDPを600兆円に増やす計画を表明した。さっそく具体性の乏しさを指摘する声が出ているが、ここでは地方行政や地方政治に与える影響を考えてみたい。

自民党の総裁選はほかに立候補者がなく、首相の無投票当選が確定。24日に党本部で開かれた両院議員総会で、総裁再選が決定した。新たな任期は3年後の2018年秋。今後、支持率が急低下したり、国政選挙で負けたりしない限り、首相の任期も続けられる。

安倍首相は両院議員総会後の会見で、就任3年間の実績を強調。そして今後3年間の取り組みの方向性を表明した。50年後も人口1億人を維持し、全員が活躍できる「1億総活躍」社会を作る。そのために新しい「3本の矢」を放つ、という。

首相が3年前の就任時に掲げた旧3本の矢は①大胆な金融政策②機動的な財政政策③投資を喚起する成長戦略。これに対して新3本の矢は①希望を生み出す強い経済②夢をつむぐ子育て支援③安心につながる社会保障――である。

具体的な目標としては①昨年度に490兆円だったGDPを600兆円に拡大②現在1.4にとどまる出生率を1.8まで引き上げ③家族の介護のために仕事を辞めなければならない「介護離職」をゼロにする――と表明した。

いずれも意欲的な目標だが、今後は具体策の立案や財源の手当てが問われる。そして当サイトの読者が最も気にしているのは、地方にどう影響するかだろう。そうした視点で改めて会見内容を詳しく見てみよう。(末尾に記者会見全文を掲載)

続きを読む 新「3本の矢」 地方への影響は?!(地方議会ニュース解説委員 山本洋一)

改革派地方議員と予備軍のための勉強会 「土日夜間議会サロン」の運営スタート(2015年10月~)および 無料公開セミナー開催(2015年9月30日)について

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改革派地方議員と予備軍のための勉強会
「土日夜間議会サロン」の運営スタート(2015年10月~)および
無料公開セミナー開催(2015年9月30日)について

           2015年9月25日
土日夜間議会改革(政治団体)
お問合せ先
電話 03-6256-8490
メールアドレス donichiyakan@gmail.com

 

1、「土日夜間議会サロン」の運営スタート(2015年10月~)
地方議会を変えたい、改革したいという志を持つ、全国の改革派地方議員と予備軍のための勉強会として、「土日夜間議会サロン」(会員制)をスタートします。
第1回は、10月14日(水)19時~の予定です。

■サロンの内容
・月2回、土日または平日夜間に開催。毎回1時間半程度~。
(当面、毎月第2・4水曜19時からを予定していますが、ゲストの都合、会員の多数からの希望などに応じ、変更する可能性があります。)
・各回、有識者、専門家、首長経験者など2~3名参加。
・前半は、1つのテーマについてゲストからの問題提起、討論・質疑。
<テーマ例>「地方創生をどう実現するか(特区活用など)」「地方でできる教育改革」「18歳選挙権をどう活かすか」など
・後半は、会員からの相談・質問を受け付け、回答・意見交換。
・会員は、オンライン参加のほか、会場参加(開催場所は毎回異なります。参加人数限定)も可能です。

■会員募集
第1期(2015年10月~2016年3月)メンバー(定員50名)を募集します。
・地方議会を変えたい、改革したいという志を持つ、1)地方議員(政党に所属されている方でも構いません)、2)地方議員になろうと考えている方、3)地方議会に関心のある方、が対象です。(立候補は予定されていない方でも構いません。また、全国どこからでもオンライン参加可能です。)
・期間: 2015年10月~2016年3月(計12回)
・会費: 32,400円(税込)

■入会申込み
・入会申込みは、お名前・ご住所・電話番号・メールアドレス・ご職業を記載して、以下の問合せ先までご連絡ください。
・支払は、クレジットカード、コンビニ支払などが可能です。
http://www.wazoo.jp/events/open/2544

■お問合せ先
土日夜間議会サロン事務局
住所 東京都千代田区麹町3-12-1-403 電話 03-6256-8490
メールアドレス donichiyakan@gmail.com

 

 

2、無料公開セミナー開催(2015年9月30日)
「土日夜間議会サロン」の正式スタートに先立ち、無料公開セミナーを開催します。サロンへの参加を検討されている方のほか、どなたでも無料で参加いただけます。

■日時 2015年9月30日(水)19時~21時
■場所 東京都・豊島区民センター(第9会議室)
(東京都豊島区東池袋1-20-10、「東京メトロ池袋駅」(東口)より徒歩5分、「JR池袋駅」(東口)より徒歩5分)
■登壇者
・相川俊英氏(ジャーナリスト、著書「反骨の市町村 国に頼るからバカを見る」「トンデモ地方議員の問題」ほか多数)
・岸博幸氏(慶應義塾大学教
授、「地方議会を変える国民会議」発起人)
ほか

■参加無料
会場での参加(定員20名)またはオンライン参加できます。

■申込み先
土日夜間議会サロン事務局
住所 東京都千代田区麹町3-12-1-403 電話 03-6256-8490
メールアドレス donichiyakan@gmail.com

 

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地方議会ニュースまとめ(9月22日)

 

秋桜

地方議会ニュースまとめです。地方議会にまつわるさまざまなニュースから編集部がピックアップして紹介します(まとめ:地方議会ニュース)

■地方議会から懸念相次ぐ 国会に意見書、443件
http://www.47news.jp/47topics/e/269241.php
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150916/k10010236291000.html

安全保障関連法案に関連し、全国の地方議会では安保法 への反対表明や、採決を急がずに慎重な国会審議を求める意見書を国会に提出する動きが相次いだ。明確に成立を望んだのは少数だった。

地方議会の意見を国の政策に反映させるために、都道府県や市区町村の議会は、地方自治法第99条に基づき国会に意見書を提出できるが、国会側に意見の尊重義務などの法的拘束力は生じない。

■議会やじに110番 三浦市長が指示「傍聴者が議事妨害」
http://www.47news.jp/news/2015/09/post_20150917102209.html

三浦市議会で開かれた決算審査特別委員会において16日、三浦市職員が「議会が騒然としている」などと110番通報し、市役所駐車場に三崎署員が駆けつける騒ぎがあった。委員会の中で傍聴席側から大声でやじが飛んだことから、吉田市長が「著しく議事を妨害する行為があることを想定して警察に連絡させてもらった」と説明。今後は、やじを注意し委員会として対応していきたいと話した。

■政務活動費、半数で使用減少 112自治体議会の14年度http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC04H39_U5A900C1AC8000/

都道府県と政令指定都市、中核市の計112自治体のうち57自治体で政務活動費の交付額に対する使用額の割合(執行率)が前年度に比べ減少していることが、全国市民オンブズマン連絡会議の2014年度の政務活動費の使用状況に関する調査で分かった。特に、兵庫県、徳島県、東大阪市など、政務活動費の不祥事が報道された議会は大きく減少した。

■政活費裏金、刑事告発へ 神戸市議会、虚偽公文書容疑で
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/196093
http://www.asahi.com/articles/ASH9L6G39H9LPIHB044.html
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201509/0008418100.shtml

神戸市議会の会派「自民党神戸」が政務活動費を不正取得したとされる問題で市議会は18日、裏帳簿の記載などから同会派が約3200万円を不正流用したと推定。虚偽公文書作成と同行使の疑いで、24日にも兵庫県警に被疑者不詳で刑事告発する方針を固め、同会派に未返還分として約1800万円を請求すると決めた。

(地方議会ニュース編集部 なおみ)

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photo:https://www.flickr.com/photos/julian2060/6162424562

 

【必見!!】2015年9月30日 第2回 土日・夜間議会サロン(新座市・志木市を考える、変える)が開催されます!

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政治団体土日夜間議会改革が、地方議会を変えたい・改革したいという志を持つ改革派議員とその予備軍のための勉強会(土日夜間議会サロン)をスタートします。

毎回テーマを決め、著名ゲスト・専門家とともに「地方議会で本当は議論すべきテーマ」を徹底討論します。また、議会の現場での悩み事や課題などを共有し、ゲスト・専門家も交えて皆で解決していく企画とのことです。

今回は、その第2回ということで、写真左) 相川俊英氏(ジャーナリスト)と、写真右) 岸博幸氏(慶応義塾大学教授)をお招きし、豊島区民センター(池袋)にて開催する予定。

【登壇者プロフィール】

写真左) 相川俊英氏(ジャーナリスト)

日本一首長に直接取材している記者と言われる。現在、ダイヤモンド・オンラインにて「相川俊英の地方自治“腰砕け”通信記」を連載中。

写真右) 岸博幸氏(慶応義塾大学教授)

元通商産業省官僚。地域再生をはじめ、政治経済についての話をわかりやすい解説に定評がある。テレビや雑誌でも活躍中。

 

相川氏に「地方議会の現状と課題」についてお話頂いた後、ゲストスピーカーの岸氏をはじめ、原英史氏(政策工房代表取締役社長)にも参加頂き、パネルディスカッションを開催するとのことです。

参加費は無料(定員20名)で、ご参加ご希望の方は、以下連絡先まで氏名・連絡先をご連絡頂けましたらご参加できます。

土日夜間議会サロン事務局宛

■FAX:047-350-2555

■E-mail:donichiyakan@gmail.com 

 

なお、詳しい情報については、土日夜間議会改革のHPご覧ください。

http://www.donichiyakan.jp/

 

(地方議会ニュース編集部)

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「不名誉な全国1位」は徳島県議会(地方議会ニュース解説委員 山本洋一)

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兵庫の号泣県議騒動以来、「デタラメな使われ方」が一気に明るみに出た地方議員の政務活動費。今月6日に全国で最も悪質な使われ方をした地方議会を決めるコンクールが開かれ、徳島県議会がダントツの得票で1位に選ばれた。

主催したのは全国81の市民オンブズマン団体が加盟する「全国市民オンブズマン連絡会議」(事務局・名古屋市)。9月5~6日に神戸市内で開いた全国大会の一環として、「うっとこ(関西地方の方言で「うちの議会」)はこんなにひどい」コンクールを開催した。

全国各地の加盟団体がエントリーした「ひどい支出」は16県議会と2政令市議会の全18件。このうち宮城県議会では年間117回、タクシーや代行者を利用した議員や年度末にアップル社のタブレット端末「iPad」を配布した会派など4件がエントリー。ほかにも海外視察を他人に丸投げして800万円以上の費用を請求していた愛知県議会の議員や、架空の調査委託費をねつ造した神戸市議会の会派など悪質な事例がズラリと並んでいる。

ちなみに今年8に起訴された兵庫県の号泣県議は「殿堂入り」との扱いで、今回のコンクールの対象からは外れた。

投票の結果、出席者の半数近くが「最も悪質」と判断したのが徳島県議会。同議会からは4件の事例がエントリーされたが、その内容はどれもひどい。

1件目は議長経験もあるベテラン議員が領収書の日付や金額欄を書き換え、政務活動費を虚偽請求していた事例だ。虚偽請求の総額は5年間で710万円以上。当該議員は問題発覚後に710万円を返還し、引責辞任した。

2件目は地元の飲食店や印刷業者から白紙の領収書を入手し、自分で日時や金額を書きこんで会議費や広報費として政務活動費を架空請求していた1年生議員の事例。総額は168万円で、問題発覚後は全額返還して議員辞職している。

3件目も議長経験のあるベテラン議員が、事務用品の購入費と称し、実際には法事の返礼用のワカメや商品券、子供服などを購入していたという事例。虚偽請求が明らかになった約23万円は後に変換し、その後、政界を引退した。

最後は実際に購入した書籍とは異なる書籍名を記載して資料購入費を請求し、実際には子供用の絵本などを購入していた県議の事例。この議員は80代、90代の高齢者に対する人件費も請求していたが、実態が不透明だと指摘され、後に計141万円を返還している。

領収書を偽造して架空請求するなどもってのほか。活動費を私的に流用したというのもかなり悪質だ。議長を経験したような大ベテランが関わっていることから、徳島県議会では政務活動費の使途に関するモラルが相当低下していたことをうかがわせる。

政務活動費は議員が市民のために活動するうえで最低限必要な経費を賄うため、市民の税金から捻出する予算。都道府県議会で平均421万円、政令指定都市議会で平均396万円。どの議会でも本当に必要な分だけ使い、余った金額は返還することとなっている。

ところが一昨年来、明らかになってきたのは多くの議員が「経費枠」を「手当て」と勘違いし、「全額使い切らないと損だ」とばかりにデタラメな支出を繰り返していたという事だ。そして、そうした実態は最近まで市民の目にさらされることはなかった。

国会ではたびたび「政治とカネ」が審議のテーマとなるが、地方議会ではこれまで議員同士による相互監視が機能してこなかった。明らかになった不祥事の多くは収支報告書を見れば簡単にわかることだが、他の議員や事務局が指摘することはほとんどなかった。

議会の中になれ合いムードが蔓延し、暗黙の了解の下で不正な支出がはびこっていたのだろう。事務局を務める役人も政治家に嫌われるのを恐れ、見過ごしてきたのではないか。マスコミの注目度が低いのも不正が蔓延していた理由の一つかもしれない。

最近になって市民オンブズマンの指摘に注目が集まるようになったが、本来は議会が自浄能力を発揮すべきだ。徳島のみならず、各議会は「うっとこはこんなにひどい」コンクールの開催という不名誉を重く受け止め、自らの身を律していかなければならない。

 

(地方議会ニュース解説委員 山本洋一)

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Photo : https://www.flickr.com/photos/67196253@N00/4042284662/

五輪迷走 自治体に2つの教訓(地方議会ニュース解説委員 山本洋一)

 

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東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会が公式エンブレムの使用を停止し、新デザインを再公募すると発表した。東京五輪を巡っては新国立競技場の整備計画が撤回に追い込まれたばかり。2つの「撤回騒動」は、政府や地方自治体に2つの教訓を与えた。

公式エンブレムはアートディレクターの佐野研二郎氏がデザインし、7月24日に組織委が発表。しかし、ベルギーの劇場のロゴに似ていると指摘され、ロゴのデザイナーが「盗用された」として使用差し止めを求めて提訴する事態となった。

新国立競技場整備計画が撤回された直後だけに、当初はマスコミの「悪ノリ」もあった。だが、ネット上でサントリービールのキャンペーン賞品の一部が別の作品や写真を盗用しているのではないか、東山動物園(名古屋市)のシンボルマークがコスタリカの動物園のロゴマークと酷似しているのではないかといった疑惑が拡散。佐野氏は五輪エンブレムの盗用は否定したものの、事務所がサントリーの疑惑は認め、一部商品を取り下げた。

エンブレム撤回の決め手となったのは「原案」である。佐野氏への疑惑が広がる中、組織委は助け舟を出そうと8月28日にデザインの原案を公表。「当初案はベルギーの劇場ロゴに似ていなかったが、国際商標を確認したところ、類似点のあるデザインがあったため、佐野氏に修正を依頼した」と釈明した。

ところがこの原案が有名デザイナーの展覧会のポスターに似ているとの指摘が浮上。さらに佐野氏の説明資料に使われた写真がインターネットから無断で借用していた疑惑まで指摘された。この原案と展覧会のポスターは素人目に見ても確かに似ており、この2つの疑惑が撤回の決定打になったとみられる。

個人的にはなぜ原案の段階で類似点デザインが見つかったにもかかわらず、修正させてまで佐野氏のデザインにこだわったのかが最大の疑問。ほかにも秀逸な作品があったはずだが、これでは「出来レース」と言われても仕方がない。仮に決定の後で類似作品が見つかったのであれば、再選考する手もあったはずだ。

ただ、これは「地方議会ニュース」。選考のあり方等をただ批判するだけでなく、この問題を通して地方自治体が何を学ぶべきか考えたい。

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